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2006年の1月からずっとiAUDIO U2というMP3プレイヤーを使用してきたが、
1GBという容量に不満を感じるようになり、iriver E100という機種に買い換えた。 メモリー容量は8GB。しかもmicroSDカードに対応しているので(現在のところ8GBまで)、 最大16GBにまで増やせる。妻がすでにiPod nanoを持っていたので、 そちらにも心を惹かれていたが、値段とメモリー容量を増やせないという点で、 iriver E100に軍配が上がり、購入にいたった。 我が家には音楽CDが300枚くらいあるので、順次MP3に変換して、 E100に入れてしまおうと考えている。もちろん、中国語や英語の音声CDも。 このE100にはテキストファイルを表示する機能がある。 200KB(全角100,000文字相当)までのunicodeのテキストファイルを表示できる。 音楽再生中も表示できるので、例えば、NHK华语新闻のスクリプトを見ながら 音声を聞くことができるし、歌詞を見ながら音楽を聴くことも可能だ。 今まではMP3プレイヤーでニュースの音声を聞きながら、 携帯電話(Nokia N73)でスクリプトを見ていたのだが、 これからはiriver E100だけでそれが可能になる。 これは中国語学習者にとって、非常に有難い機能だと思う。 今回ひとつ驚いたことがある。 今まで台湾ポップスのCDからMP3ファイルを作成する際、 例えば曲名に“你”などの日本語で代用できない文字があれば、 仕方なく“Ni”と打ち込んでいて、例えば《Ni不在》というように 見た目がかなり格好悪かったのだが、WindowsMediaPlayerで 台湾の音楽CDをWMA形式の音楽ファイル変換しようとしたら、 いきなり自動的に中国語を表示してくれた。これには感動した。 ![]() これでファイル名、曲名、アーティスト名を全て繁体字で表示できる。 こんなことは知っている人は知っているのだろうが、 音楽CDを圧縮する際はずっとCDexというソフトを使ってきたので、 WMPにそのような機能があるとは知らなかった。 とにかく、このiriver E100は中国語との親和性が高いので、 全ての中国語学習者にオススメできる。 (あ、でもやっぱりiPodの方がカッコイイし、操作性がいいよね~。)
個人レッスンの教材に“烟还是少抽好。”という文が出てきた。
生徒さんは“少”を「少ない」と理解していたため、 文意をつかむのに難儀していたようだ。 この場合の“少”は「少なく吸う」という意味ではなく、むしろ禁止に近い。 だから訳は「やっぱりタバコは控えた方がいいよ」となる。 ついでに言えば、この文は“抽烟”という熟語の目的語部分の“烟”が 前に出て来ているので、学習者は余計に難しく感じてしまう。 “抽烟”はいわゆる離合詞で辞書にはchōu//yānと表記されている。 さて、この“少”だが、《小学館中日辞典第2版》にはこう書いてある。 「連用修飾語として用い,多く禁止を表す: …するな.控えろ.」 例文としては、少说废话(くだらないことを言うな)、 你少管闲事!(余計なおせっかいをするな)などが挙げられていて、 実に分かりやすいのだが、 生徒さんに電子辞書で“少”を引いてもらったところ、 その辞書にはこの「禁止」の用法の解説が載っていなかった。 しかし、よく見てみると、「少ない」という語義の例文として 公园里人很少(公園の中は人が少ない)と一緒に 少吃甜食(甘い物を控える)と載っていた。 中国人にとっては、このふたつの例文の“少”の語義は同一かもしれないが、 少なくとも日本人学習者にとって、このふたつの“少”は全く別物だと思う。 では、なぜこのようなことが起きるかというと、 日本で出版されている辞書や文法書は、 すでに中国で出版されているものを「訳しただけ」のものが多いからだ。 日本人による日本人のための辞書もなくはないが、多くがそうである。 だから、それらの辞書には無意味で使えない例文が多い。 その点、《小学館中日辞典》は、第2版になって《现代汉语词典》の呪縛から やや逃れた感があって、だいぶ使える辞書になったと思う。 問題は文法書だ。日本人のために執筆された文法書が見つからない。 英語の文法書と比べれば、本の厚さからして違うし、 内容の充実度がまるで違うのは一目瞭然だ。 その文法書を1冊勉強して、出て来た例文を全て暗記すれば、 日常会話には困らなくなるくらいのものが欲しい。
5月のHSKの結果がやっと受験者に送られたようで、
聴写専科の参加者のひとりから8級合格の吉報が届いた。 8級合格という結果は100%ご本人の努力の賜物だが、 今回私も微力ながらサポートさせて頂いていたので、 まるで自分のことのように嬉しい。 その参加者の方(以下「Eさん」とする)は、今まで リスニング分野が足を引っ張って、8級を取れずにいたが、 聴写専科のスクーリングで発音を聞いてみると、 特定の声調の組み合わせが正しく発音できなかったり、 ji, qi, xiとzhi, chi, shiの発音を混同していたり、 学習初期段階で習ったと思われる重要単語の発音を 間違って覚えているなどの問題が見つかった。 (有気音と無気音はしっかりできていた。) それに対して、相談の結果、HSKのリスニング対策テキストの 長文問題を音読するという個人レッスンをすることになった。 レッスンはSkypeを利用したので、お互いに時間と空間を 有効利用できた。Eさんに長文問題を音読してもらい、 少しでも発音や声調に間違えがあれば、私はその場で訂正した。 発音は結局こうやって虱潰しに矯正していくしかない。 1回目と2回目は発音矯正に時間が掛かったが、 レッスンの回数を重ねるごとに間違いが減って行き、 試験日が迫ったころにはほとんど間違えなくなっていた。 こうして、問題集の長文問題をすべて音読しきった。 ここがEさんのすごいところだと思う。 大抵の人はきっと途中で投げ出してしまうことだろう。 こうして、正しい発音と多くの語彙を獲得した状態で 本番の試験に臨み、見事8級を突破した。 実はこの学習法は、私が8級を取得したときと全く同じだ。 毎週休まずに聴写専科の課題に取り組んだことも、 8級合格に役立ったと思う。 リスニング分野が足をひっぱて8級を取れないと嘆く 学習者は少なくない。しかし大抵は聴解力が悪いのではなく、 発音が悪かったり、語彙が少なかったり、文法力がない…など 原因は必ず別にある。その原因を治せば、8級取得は難しくない。 HSK8級に合格すれば、中国語の基礎力が完成したといえるだろう。 8級突破にテクニックなど要らない。必要なのは基礎力だ。 そういう意味で、私はHSK8級突破のノウハウを持っているので、 次の試験で8級に合格したい人は、私の門を叩いてみて下さい。
何かと話題のキャノンの新しい中国語電子辞書のwordtank V903だが、
中国語仲間のびーさんより実際の使用感についての 詳細なレポートをメールで頂いた。 このレポートがあまりに素晴らしかったので、 ご本人の了解を得て、拙サイトに転載させて頂ける事になった。 是非キャノンの開発担当者様にも一読願いたい。 ------------------------------------------------------------------- ◎画面・タッチパネル フォントがG90のようにぎざぎざでなく滑らかでキレイなものになった。 そのため標準サイズが一回り小さくなったにもかかわらず、 明るい所でならとても見やすい。(これが決め手でG90ではなくV903を購入) 暗めの照明下でバックライト無しで画面を見るのは辛いが、バックライトをつけ れば一応見える。ただし、背景が明るくなるだけでなく文字も薄く見えるので、 見えるが見やすくはないという程度。でも、明るいところで使うとは限らないの でバックライトがあるのは大きな進歩。また、G90よりは反応が早いので、 押せていないと勘違いしての2度押しはしないですんでいるのも進歩。 画面上のリンク(ジャンプ)の記号が比較的わかりやすく簡単に飛べるのは便利。 ◎検索機能など 収録辞書はカシオの方がやや魅力的だったが、カシオは辞書を選んでいちいち検索、 ジャンプも飛ぶ先の辞書をいちいち選んでで、非常にストレスを感じたのでパス。 複数辞書一括検索ができるV903を選択。 また、ボタン操作ではなくタッチパネルで検索やジャンプできるのは結構便利。 いずれかの辞書を選択していると、履歴表示をするとその辞書のもののみ、 何も辞書を選択していないとずべてまとめて出てくる。 中国語辞書を選択している際は中国語系の履歴がまとめて表示されるというように、 同じ系統のもののみ履歴がまとめて表示されれば便利なのに。 ◎収録辞書 日本語関連が貧弱なのがかなりいただけない。でも、日本語辞書が必要なのは翻 訳の時が多いので、これまで通り紙の辞書で引けば大きな問題ではない。 いらないのが10冊とかついていて高い辞書よりはましか? 新語ビジネス用語辞典がなくなったのは残念。(つい紙のを購入しましたが、 こういう辞書こそビジネスや通訳では電子辞書で必要なものなのに) 講談社の辞書は小学館よりやや初心者寄りな印象(白水社の入った電子辞書が出 ないかな~)。ある程度は大辞典でカバーできている。最新用語はどのみちネッ トで検索しなくてはならないので、まあ許容範囲内か。現代漢語辞典は中国語で はどう説明しているかが参考になり、ある意味類語辞典中国語版的使い方もでき て楽しい。ちなみに、地方言語は買った日にちょっと発音を聞いて遊んで以来、 予想通り全く利用していません。 同じく全く使っていませんが、英語の辞書も割と充実していそうです。 ◎音声機能 意外にあまりいい音とはいえない。聞き取りクイズがあるが、音の悪さで聞き取 れないものあり。聞き取りのピンイン回答版はともかく、 漢字認識で漢字を書く方は、ろくに書けなくて反省。SDカードを入れると、 ボイスレコーディングやカードに保存したMP3も聞くことが可能になる。 その、ボイスレコーディング機能は、自分の発音を録音すると、 深く反省できるので、利用価値はまーまーあり (ただし、音はやはりいまいちなので、他の録音機器がある場合はそちらを使うべき)。 音質および電池の持ちの問題で、音楽を聴くのには全然向いていません。 聞けるのはMP3なので、SDカードに入れて使うならディクテーションとかも MP3プレーヤーを使うべき。 ということで、音声(MP3)機能はおまけ程度のもの。 1GのSDカードを買ってしまい失敗した。 ◎SDカード キャノンの拡張カードは今の所ろくなものがないので、利用価値なし。しかも1 つしか差し込むところが無いので、ボイスレコーディング機能やMP3を使うと拡 張カード等は使えない。TXTファイルが読めると嬉しかったが(どうせGBコード には対応しないかな)、MP3しか認識しない。 一応、ビジネス新語辞典の拡張カードが出ることに期待。無理そうですけど。 ◎外観 古い電子辞書のケースに入ると思って買わなかったら、分厚くて入らなかった。 また、紙の辞書を持ち歩くことを思えば贅沢であるが、ちょっと重い。 戻るボタンが小さいのは何とかして欲しい。大辞典へのショートカットボタンが ないのが残念。自分で設定可能なボタンをつけて欲しかった。 ------------------------------------------------------------------- 以上のレポートの著作権はびーさんに帰属します。
以前、キャノンの新しい電子辞書についての記事を書いたが、
その後店頭で実機をチェックしてきた。 結論から言うと、液晶が革命的にすごい。 実機に触れる前は、バックライトを搭載したことによる 画面の見やすさの向上を期待していたのだが、 実際に画面を見てみるとバックライトを点灯しなくても 画面が非常に見やすいのである。 キャノンの旧機種がなぜあんなに画面が見づらかったかというと、 それはタッチパネルを採用したからに他ならない。 タッチパネル採用による検索のしやすさのために、 画面の見やすさを犠牲にした形だったのだが、 この新機種のV903はタッチパネルを採用しながら、 画面の見やすさを損なっていない点が実に革命的なのだ。 実際、別のメーカーのタッチパネル搭載モデルのを見てみると、 画面の反射が激しく、バックライトなしではとても使えない感じだ。 私はその機種の画面を見たとたんに、 指が勝手にバックライトのボタンを探していたほどだ。 機械としては旧機種の不満を解決したV903。 あとは収録辞書ということになるが、これについては何も書かない。 というのは、収録辞書に求めるものはユーザーによって全く異なる。 先日V903の購入を検討中の人と話をする機会があったのだが、 使用目的によって求める辞書が違うことに気付かされた。 学習目的なのか、通訳や翻訳のために使うのか、 私のように中国語教師が教材作成のために使うのか、 それによって必要な辞書や機能が変わってくる。 私の場合はとにかく「例文検索機能」が必要で、 ≪中日大辞典≫や≪现代汉语词典≫はほとんど必要としない。 通訳や翻訳に使う場合は新語辞典やビジネス用語辞典が必要だろう。 とにかく、機械としては一流になったので、万人にオススメできる。
中国語の文法で何が一番難しいかと聞かれたら、
私は「補語」と答える。次いで、「“把”字句」だろう。 しかもこの補語と“把”は一緒に使われることが多いから、厄介だ。 だから学習順序としては“把”字句をしっかり学んでから補語を学ぶべきだし、 多くの文法書でもその順番で編纂されている。 言葉で説明しても分かりにくいので、 「把+補語」の例文をいくつか下に並べておこう。 ・把机会忽略过去(機会を不注意に見過ごす) ・把你看到的事写下来。(あなたが見たことを書いておきなさい。) ・把水果核吞下去了。(果物の種を飲んでしまった。) ・不要把我算进去。(わたしは抜かしてください。) このような「把+補語」を自在に操れるようになったら、 もう中級学習者を自称しても良いと思う。 実は私が初めて「“把”字句」と「補語」という大きな壁にぶつかったとき、 「中国語をマスターするだなんて、絶対に無理だ…」と諦めかけた。 それくらい難しい。もちろん今の私にとっても難しいが、 当時との違いは、決して習得を諦めていないし、むしろ自信すらある。 なぜかというと、現在では補語習得の為の様々なツールが揃っているからだ。 例えば、上に挙げた例文はChineseWriterの例文検索機能を利用し、 それぞれ「把+过去」、「把+下来」、「把+下去」、「把+进去」 というように検索して出てきた例文のほんの一部だ。 文法の習得には大量の例文のインプット(=音読)が不可欠だが、 現在では例文検索機能付きの電子辞書さえあれば、それが可能だ。 また、テキスト類も充実してきた。 最近出版されたネイティブ中国語―補語例解は例文が豊富だし、 解説が素晴らしい。私が大量のインプットによって感覚で掴んだものが、 しっかりと言葉で解説されていて、「やっぱりそうだったのか!」と唸ってしまった。 中国語の例文も、その日本語訳も洗練されていて、 正に日中の中国語研究者たちによる渾身の力作と言える一冊だ。 類書としては商務印書館の中国语补语例解(日文版)をオススメする。 また、初級中国語実践トレーニング2 補語問題集は 「これのどこが“初級”なんだよ!」と突っ込みたくなるほど難しい。 自称中級レベル(=1、2年間の留学経験者や中検準1級合格者)の学習者でも 恐らく半分も正解できないのではないだろうか…。 例文検索機能付き電子辞書と、上に挙げた3冊の工具书で学習すれば、 補語は相当高いレベルで習得可能だと思う。
前回の更新から2ヶ月以上経ってしまった…。
ウェブサイトの管理人としてこれはいけない。 この2ヶ月間に何をやっていたかというと、答えは引越し。 引越しに体力も精神力も費やし、一度ダウンしてしまったほど。 新居に来てからもう1ヶ月以上経っているが、まだ全然片付いていない。 中古のマンションを購入したのだが、実は小さいが書斎がある。 中国語関連の大量の書籍を全て書斎に集めることが出来たし、 ここでSkypeなどを使ったオンラインレッスンもしている。 いずれはこの書斎を個人レッスン専門の中国語教室にもしたい。
もはや幻となったと思われていたTECCが復活する。
実は当時、学習相談に乗っていた中国語学習者に 「スコア式で前回と比較できるから、上達を実感できる」と TECCを勧めて、安くない受験料を払って受験してもらったのに、 その回を最後にTECCは中止となり、ちょっと責任を感じていた。 私自身もその最後のTECCで990点の好成績を残したのに 試験そのものが中止となってしまい、非常に残念だったのだが、 今回復活することを知って、うれしい。 といっても、もう私は受験しないと思う。 私にとって検定試験は履歴書に記入するためのものであり、 それ以上でもなければ、それ以下でもない。 ただ、個人的にはTECCという試験を高く評価している。 日本人の弱点をついた出題が好感を持てる。 また、今まで「自主トレ」などで出会った中国語学習者の中で、 TECCのスコアが900点台後半の人の中国語力はみな一様に高かった。 その点、「中検準1級」や「通訳ガイド」を突破した学習者は、 その中国語力にかなりの個人差があった。 サンプル数が少なすぎるし、100%私の個人的な印象に過ぎないが、 他の試験に比べて信頼できる(ような気がする)。
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